2022-01-21 |
香港/マーケット/証券 |
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【相場見通し】反落して始まるか、米株安と中国の企業統制が重荷
21日の香港市場は反落して始まるか。前日はハンセン指数が大幅に続伸し、ほぼ2カ月ぶりの高値圏にあるだけに、いったん利益を確定する売りが出やすい状況だ。20日のNY株式相場が続落したことで、運用リスクを取りにくくなるだろう。中国当局による企業統制の強化への懸念もくすぶる。中国共産党の指導部が出席した中央規律検査委員会の会合で、「資本の無秩序な拡張とプラットフォームによる独占の背後にある腐敗行為の取り締まりに力を入れる」方針が示された。
もっとも、金利上昇への過度の警戒感が後退し、割安感がある銘柄を物色する動きが相場全体の下値を支える展開がありそうだ。中国は20日に最優遇貸出金利(LPR)を下げ、同日の米10年債利回りは前日の1.85%台から1.81%台に低下した。
20日のNY株式相場はダウ平均が5日続落し、S&P500とナスダック総合は3日続落した。午後の取引で早期金融引き締め観測を背景にハイテク株を中心に売りが強まった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は中国ネット通販大手のアリババ集団(
09988)とゲーム大手のネットイース(
09999)、英金融大手のHSBC(
00005)が香港終値を下回って引けた。