20日のNY株式相場は続落。前日までの大幅安の反動や良好な企業決算を好感し朝方は買い戻しが優勢となったが、午後の取引では早期金融引き締め観測を背景にハイテク株を中心に再び売りが強まった。ダウ平均は一時、461米ドル高まで上昇したが、313.26米ドル安(-0.89%)と急反落して終了。好決算を発表したトラベラーズが3%超上昇した一方、ダウ・インクが3%超下落し、インテル、ホーム・デポ、3M、キャタピラーも2%超下落した。S&P500も1.53%高まで上昇後、1.10%安で終了し、ハイテク株主体のナスダック総合は2.10%高まで上昇後、1.30%安で終了。3指数ともにほぼ安値引けとなった。
ダウ平均は5日続落となり、S&P500とナスダック総合は3日続落した。昨年大きく上昇した半導体株も売られ、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は3.25%安と大幅に3日続落した。投資家の不安心理を示すVIX指数は1.74ポイント高の25.59ポイントと、昨年12月6日以来の高水準となった。
米10年債利回りは前日の1.85%台から1.81%台に低下したものの、株式市場はテクニカルの悪化が際立った。ダウ平均は12月2日以来の200日移動平均線割れとなり、S&P500は2日連続で100日移動平均線を下回り、10月18日以来の4500ポイント割れ。前日に「調整相場」入りしたナスダック総合は高値からの下落率を12.7%に拡大した。個別の動きではペロトン・インタラクティブが24%安と急落。需要減を理由に室内サイクリング機器の製造を一時休止するとの報道が嫌気された。引け後に決算を発表したネットフリックスは低調な会員数の伸びが嫌気され、時間外で20%超急落した。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 35102.66 35490.20 34670.12 34715.39 -313.26 -0.89
S&P500 4547.35 4602.11 4477.95 4482.73 -50.03 -1.10
NASDAQ 14462.85 14642.03 14140.78 14154.02 -186.24 -1.30
CME225先物 27600.00 27940.00 27190.00 27500.00 -290.00 -1.04
FT100 7585.01 7585.01 7585.01 7585.01 -4.65 -0.06
DAX 15837.24 15912.33 15737.33 15912.33 102.61 0.64
為替(ドル/円) 114.33 114.55 113.97 114.10 -0.24 -0.21
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載