20日の香港市場は軟調か。前日のNY市場でダウ平均は朝方に179米ドル高まで上昇したが、339.82米ドル安とほぼ一日の安値で終了したことが嫌気されそうだ。米長期金利は一時1.90%と2年ぶりの高水準を付け、金利の先高観から株式市場に資金が入りにくくなることが警戒され、景気敏感株を中心に売りが膨らんだ。ハイテク株比率の高いナスダック総合は続落となり、高値から10%以上下げた場合に当てはまる「調整相場」入りした。
きょうは午前中に中国本土で公表される最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)に注目する。市場では17日に中期貸出制度(MLF)金利が引き下げられたのに続き、LPRも引き下げられると見る向きが多い。『経済通』によれば、中国国際金融(CICC)は1年物が0.1ポイント、5年物が0.05ポイントそれぞれ引き下げられると予想している。
19日の香港株の米国預託証券(ADR)はまちまち。HSBC(
00005)、テンセント(
00700)、BYD(
01211)が香港終値を下回った半面、中国平安保険(
02318)、AIAグループ(
01299)、香港証券取引所(
00388)、アリババ集団(
09988)が上回って引けた。