19日のNY株式相場は続落。総じて良好な企業決算が好感され上昇してスタートしたものの、金利上昇が嫌気され終盤に売りが優勢となった。ダウ平均は朝方に179米ドル高まで上昇したが、339.82米ドル安(-0.96%)とほぼ一日の安値で終了。決算が好感されたプロクター・アンド・ギャンブルが3.36%高となったほか、ユナイテッドヘルスも一時3%超上昇し、0.33%高で終了した。一方、キャタピラー、ボーイングが3%超下落したほか、アメリカン・エキスプレス、トラベラーズ、アップル、ゴールドマン・サックスなども2%超下落し、ダウ平均を押し下げた。
S&P500も0.75%高まで上昇後、0.97%安で終了。ハイテク株主体のナスダック総合は1.05%高まで上昇し、1.15%安で終了した。前日に史上最高値から10%超下落し「調整相場」入りしたナスダック総合は、高値からの下落率を11.55%に拡大した。米10年債利回りは朝方に1.90%台まで上昇し、その後1.82%付近まで低下したが、終盤に再び1.87%付近まで上昇した。
注目された金融株の決算発表は、株式トレーデングが好調で収入と利益が市場予想を上回ったモルガン・スタンレーが1.83%上昇。貸倒引当金の取り崩しが利益を押し上げたバンク・オブ・アメリカは約5%高まで上昇し、0.39%高で終了した。一方、ステート・ストリート、USバンコープがともに7%超下落し、コメリカとシチズンズ・ファイナンシャルも2%超下落した。
S&P500の11セクターは生活必需品と公益の2セクターが上昇した一方、一般消費財、金融、IT、不動産など9セクターが下落した。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日比1.06ポイント上昇し、23.85ポイントとなった。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 35412.30 35547.83 35015.49 35028.65 -339.82 -0.96
S&P500 4588.03 4611.55 4530.20 4532.76 -44.35 -0.97
NASDAQ 14582.22 14658.89 14331.65 14340.26 -166.64 -1.15
CME225先物 28015.00 28030.00 27285.00 27575.00 55.00 0.20
FT100 7589.66 7589.66 7589.66 7589.66 26.11 0.34
DAX 15639.45 15898.05 15629.86 15809.72 37.16 0.23
為替(ドル/円) 114.60 114.78 114.21 114.34 -0.28 -0.24
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載