14日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。終値は前日比0.96%安の3521.26ポイントだった。深セン成分指数は0.09%高の14150.57ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆1069億7500万元だった。
上海総合指数は終日マイナス圏で軟調に推移した。前日の米株安が嫌気されたほか、新型コロナウイルスの市中感染が続いていることも相場の重しになった。中国の税関総署が発表した2021年12月の米ドル建て貿易統計は、輸出が前年同月比20.9%増となり、市場予想の20%増を上回ったものの、週明け17日に中国国家統計局が2021年10−12月期国内総生産(GDP)と12月の主要経済指標を発表する予定で、結果を見極めようと積極的な買いが見送られた。指数は結局、昨年11月18日以来、約2カ月ぶり安値を連日で更新してきょうの取引を終えた。セクター別では、石炭、石油、保険、ガス、教育などがほぼ全面安となった半面、医療器械や製薬、漢方薬、医療サービスなどが買われた。
A株市場では、株主割当増資で最大280億元を調達すると発表した中信証券(
600030)が5%超下落した。江鈴汽車(
000550)や万科企業(
000002)、中国交通建設(
601800)などの下落も目立った。半面、米iHealthから新型コロナウイルスの検査キット調達で契約したと発表した天津九安医療電子(
002432)がストップ高を付けたほか、常州千紅生化製薬(
002550)は4日連続でストップ高となった。山東新華製薬(
000756)や上海復星医薬(
600196)も高かった。
上海B株指数は0.42%安の286.84ポイント、深センB株指数は0.54%安の1176.76ポイント。