13日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に続伸。終値は前日比0.11%高の24429.77ポイントだった。中国企業指数は0.12%安の8602.38ポイント。メインボードの売買代金は概算で1363億3000万HKドル。
ハンセン指数は方向感に乏しい展開。高く寄り付いた後、前場はおおむねプラス圏でもみ合ったが、上値の重さが意識されると後場はマイナス圏に沈んだ。ただ、24300ポイント付近で下げ渋り、大引け間際にプラス圏に再浮上した。中国の金融緩和や景気対策に対する期待が地合いを支える半面、前日にハンセン指数が大幅に反発し、約1カ月半ぶり高値を付けて後とあって、利益確定売りが重荷となった。あすに12月の貿易統計、週明け17日に10−12月期国内総生産(GDP)など中国の主要経済指標の発表を控えており、様子見ムードも相場を重くした。
ハンセン指数構成では、ガス会社の新奥能源(
02688)、中国政府系投資持ち株会社の中国中信(
00267)、ニット衣料大手の申洲国際集団(
02313)が高い。石油メジャーのシノペック(
00386)、ペトロチャイナ(
00857)が買われたほか、中銀香港(
02388)、中国工商銀行(
01398)、中国人寿保険(
02628)など金融株の一角が上昇した。半面、本土不動産大手の碧桂園(
02007)と傘下の碧桂園服務(
06098)が大幅安。前日に高かった大型ネット株の阿里健康(
00241)、JDドットコム(
09618)、ネットイース(
09999)、スマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)が反落した。
そのほかでは、本土大手不動産デベロッパーの融創中国(
01918)が22.63%安の9.13HKドルと急落した。同社は13日朝方、既存株式の売り出しと第三者割当増資を組み合わせた「先旧後新」方式の増資を通じ、正味44億8400万HKドルを調達すると発表した。売出価格と割当価格はともに10HKドルに設定しているが、きょうの終値が同水準を割り込んだ。