13日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前日比1.17%安の3555.26ポイントだった。深セン成分指数は1.96%安の14138.34ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆935億3500万元だった。
上海総合指数は序盤に前日終値を挟んでもみ合ったが、ほどなくしてマイナス圏に沈むと軟調に推移。後場に下げ幅を拡大し、2021年11月18日以来、約2カ月ぶり安値できょうの取引を終えた。前日に発表された物価統計や中国政府による景気支援策への期待から買いが先行したが、国内での新型コロナ変異ウイルス「オミクロン株」の市中感染拡大が相場の重荷となった。また、あす14日に21年12月の貿易統計、週明け17日に21年10−12月期国内総生産(GDP)など中国の主要経済指標の発表を控えており、様子見ムードから持ち高調整の売りも広がったもよう。
セクター別では、風力発電設備が全面安。漢方薬や化学肥料、バッテリー素材なども下げがきつい。半面、造船や観光・ホテルが高い。貴金属や石炭なども買われた。
A株市場では、生薬メーカーの東阿阿膠(
000423)が8%超安。音響機器・電子部品メーカーの歌爾(
002241)や総合デベロッパーの招商局蛇口工業区控股(
001979)のほか、自動車部品メーカーの光啓技術(
002625)や白物家電メーカーの海爾智家(
600690)なども5%超下げた。半面、商用車メーカーの江鈴汽車(
000550)が9%超の逆行高。スーパーマーケット大手の永輝超市(
601933)や石油メジャーのペトロチャイナ(
601857)なども買われた。
上海B株指数は0.01%安の288.05ポイント、深センB株指数は0.35%安の1183.11ポイントだった。