2022-01-12 |
香港/マーケット/証券 |
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【相場見通し】反発か、米長期金利の上昇一服と米株高を好感
12日の香港市場は、前日の米株高の流れを引き継いで反発か。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が11日の再任指名公聴会でおこなった証言が想定の範囲内と受け止められ、金融引き締めへの過度な警戒感が和らいだ。最近の株式相場の重荷だった米長期金利の上昇が一服したことで、香港市場でもハイテク株に買いが入りそうだ。
新型コロナウイルスの感染再拡大に対応して中国本土と香港で行動制限が導入され、景気下押しの懸念がくすぶるものの、当局は対策を打ち出している。香港政府は営業を制限された店舗への補助金支給などの支援策を表明した。また、中国人民銀行(中央銀行)が資金繰りの苦しい不動産企業の事業資産を買い取るよう国有企業などに要求したと伝わった。
11日のNY株式相場はダウ平均が5営業日ぶりに反発し、ハイテク株主体のナスダック総合は続伸した。主力ハイテク株が続伸したほか、原油高を受けてエネルギー株も軒並み上昇した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は大型株の上昇が目立った。中国インターネット・プラットフォーム企業のテンセント(
00700)、アリババ集団(
09988)、JDドットコム(
09618)や、国際金融銘柄のHSBC(
00005)、AIAグループ(
01299)が香港終値を上回って引けた。