22日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅に反落。終値は前日比0.07%安の3622.62ポイントだった。深セン成分指数は0.70%高の14791.33ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆624億6700万元だった。
上海総合指数は前日終値を挟んでもみ合う展開が続いた。新型コロナウイルス・オミクロン株の感染拡大への過度な警戒感が後退し、前日のNY市場が上昇したことが好感されたが、中国の景気減速懸念などが相場の重しとなった。一方、積極的な買いにつながる目新しい材料が見当たらない中、個別物色の動きが強まった。セクター別では、前日買われた不動産開発と不動産サービスに利益確定の売りが出たほか、自動車サービス、造船も売られた。半面、漢方薬、ゲーム、ガスなどが買われた。
A株市場では、宝山鋼鉄(
600019)や上海復星医薬(
600196)、中国国際コンテナ(
000039)、万科企業(
000002)の下落が目立ったほか、複数の幹部が一部保有株を売却したことを明らかにした中聯重科(
000157)も売られた。半面、百度(
09888)が中国初のインターネット上の仮想空間(メタバース)となる「希壌(グリーティングス)」を27日に運用開始すると発表したことなどを受け、関連銘柄とされる上海羅曼照明科技(605289)や深セン市宝鷹建設控股集団(
002047)が大幅高。欧菲光集団(
002456)や三安光電(
600703)も高かった。
上海B株指数は0.24%高の282.03ポイント、深センB株指数は0.46%高の1173.39ポイント。