21日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3営業日ぶりに反発。終値は前日比0.88%高の3625.13ポイントだった。深セン成分指数は0.82%高の14688.98ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆3億7800万元だった。
上海総合指数はほぼ終日、プラス圏で推移した。前日に心理的節目の3600ポイントを割り込んで終えた後とあって、値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻す動きが広がった。前日の米株安が嫌気されたほか、中国の景気減速を警戒して上げ幅を縮小する場面も見られたが、大引けにかけて再び上げ幅を拡大し、節目を回復してきょうの取引を終えた。セクター別では、不動産サービスと不動産開発、観光・ホテル、自動車サービスがほぼ全面高だった。半面、風力発電設備、バイオ製品、電機が売られた。
A株市場では、中国人民銀行(中央銀行)と中国銀行保険監督管理委員会、国有資産監督管理委員会が優良企業による不動産プロジェクトの買収を支援するよう金融機関に金融サービスの提供を求めたと伝わり、保利発展控股集団(
600048)や万科企業(
000002)、金地集団(
600383)など不動産株が大きく買われた。宝山鋼鉄(
600019)や北京燕京ビール(
000729)も高い。半面、仏山市海天調味食品(
603288)や宜賓五糧液(
000858)が売られた。
上海B株指数は1.29%高の281.35ポイント、深センB株指数は0.69%高の1167.98ポイント。