8日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に続伸。終値は前日比0.06%高の23996.87ポイントだった。中国企業指数は0.05%安の8522.90ポイント。メインボードの売買代金は概算で1161億1000万HKドルだった。
ハンセン指数は前日終値を挟んで一進一退の方向感に乏しい展開。前日の米株式市場やきょうの中国本土市場の株高が投資家心理を支えた。中国当局が景気下支えのために不動産開発向け融資の引き締めを緩和するとの期待も強かった。ただ、前日に2.72%上昇したとあって、心理的節目の24000ポイントを超える水準で目先の利益を確定する売りが出て上値を抑えた。セクター別では、医療・ヘルスケアと工業、公共事業が上げた半面、コングロマリットが下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、バイオ医薬の薬明生物技術(
02269)、スポーツ用品の李寧(
02331)、カジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)が大きく買われた。スマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)と太陽光パネル用ガラスの信義光能(
00968)も高い。一方、前日に急伸したアリババ集団(
09988)が下落して相場の重荷となった。同社子会社の阿里健康(
00241)や、商業不動産大手の九龍倉置業地産(
01997)も反落した。
そのほか、スマホ部品・受託製造のBYDエレクトロニック(
00285)、医薬品ネット通販の京東健康(
06618)が大幅高だった。きょう新規上場したウェイボー(
09898)は公開価格比7.2%安の253.20HKドルで終えた。