8日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前日比1.18%高の3637.57ポイントだった。深セン成分指数は1.82%高の14964.46ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆1015億800万元だった。
上海総合指数は小動きで始まった後、心理的節目の3600ポイントを回復すると、堅調に上げ幅を拡大した。前日の米株高が好感されたほか、中国人民銀行(中央銀行)が6日に金融機関の預金準備率を15日付で0.5%引き下げると発表したのに続き、7日付で農村部門や小規模企業を支援するための再貸出金利を0.25%引き下げると伝わり、投資家心理が改善した。指数は結局、9月23日以来、約1カ月半ぶり高値できょうの取引を終えた。セクター別では、造船とバッテリー素材が全面高となったほか、自動車部品や酒造も買われた。半面、不動産サービスや石炭、セメントが売られた。
A株市場では、米アップルがサプライヤーに対し、11月、12月、来年1月の供給を増やすよう求めたと伝わり、関連銘柄とされる歌爾(
002241)や立訊精密工業(
002475)が買われたほか、広州汽車集団(
601238)や貴州茅台酒(
600519)も高かった。半面、三一重工(
600031)や中国神華能源(
601088)、中国建築(
601668)などが売られた。
上海B株指数は0.82%高の285.72ポイント、深センB株指数は0.50%高の1195.87ポイント。