3日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに小幅に反落。終値は前日比0.09%安の23766.69ポイントだった。中国企業指数は0.60%安の8455.45ポイント。メインボードの売買代金は概算で1659億1000万HKドル。
ハンセン指数はほぼ終日マイナス圏で推移した。中盤に一時、プラス圏に浮上する場面も見られたが、勢いは続かず、再びマイナス圏に沈んだ。米証券取引委員会(SEC)が2日、外国企業に米当局の会計監査受け入れを義務付ける新規則をまとめたことを受け、米国での上場廃止リスクを嫌気して関連銘柄が売られ、相場の重しとなった。また、中国メディアの財新と英IHSマークイットが発表した2021年11月の財新中国サービス業購買担当者景気指数(PMI)が52.1となり、市場予想(53.0)と前月実績(53.8)を下回ったことが嫌気されたほか、今晩発表の米雇用統計を前に様子見ムードも広がった。
ハンセン指数構成銘柄では、IT大手の美団(
03690)やアリババ集団(
09988)、テンセント(
00700)がそろって2%超下げたほか、BYD(
01211)やAIAグループ(
01299)の下落も目立った。半面、海底撈国際(
06862)が7%超上昇。中国企業が上場先を米市場から香港市場に切り替える動きが加速するとの見方から香港証券取引所(
00388)も買われた。
この他では、前日高かった思摩爾国際(
06969)が利益確定の売りに押されて6%超下落。小鵬汽車(
09868)や理想汽車(
02015)も売られた。半面、2021年12月本決算で黒字転換する見通しを明らかにした富智康集団(
02038)が3%超上昇した。