1日の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日ぶりに反発。終値は前日比0.78%高の23658.92ポイントだった。中国企業指数は0.69%高の8426.24ポイント。メインボードの売買代金は概算で1394億8000万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付いた後、上げ幅を広げた。前日まで3営業日続落し、2020年9月30日以来、約1年2カ月ぶりの安値で終えただけに、値ごろ感の出た銘柄を買い戻す動きが優勢。ただ、新型コロナ変異ウイルス「オミクロン株」が世界経済に与える影響を巡って不透明感が根強い中、上値追いの勢いは限られた。23800ポイント付近で伸び悩むと、後場はもみ合いながら上げ幅を縮小した。一方、きょう午前中に発表された11月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.9と、市場予想の50.5を下回ったが、市場の反応は限定的だった。
ハンセン構成銘柄では、電動工具大手の創科実業(
00669)、石油メジャーのシノペック(
00386)が高い。前日に安かった大型ネット株の美団(
03690)、テンセント(
00700)が反発した。招商銀行(
03968)、ハンセン銀行(
00011)、中国工商銀行(
01398)など金融株も堅調。半面、マカオカジノの銀河娯楽(
00027)、サンズ・チャイナ(
01928)、中国ネット通販最大手のアリババ集団(
09988)と傘下の阿里健康(
00241)が続落した。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は0.50%高の6058.80ポイントと4営業日ぶりに反発。オンラインゲームのネットイース(
09999)、半導体製造装置大手のASMパシフィック(
00522)、短編動画プラットフォーム運営の快手科技(
01024)、スマホ部品・受託製造大手のBYDエレクトロニック(
00285)が上昇した半面、不動産事業向けソフト開発会社の明源雲集団(
00909)、SaaSプロバイダーの微盟集団(
02013)、医薬品ネット通販の京東健康(
06618)、平安健康医療科技(
01833)が下げた。