30日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日続落。前場終値は前日比1.09%安の23591.68ポイントだった。中国企業指数は1.09%安の8405.32ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で754億2000万HKドル。
ハンセン指数は安く寄り付いた後に下げ幅を拡大。終始マイナス圏で軟調に推移した。前日のNY株式相場で香港株ADRが総じて下落した流れを引き継ぎ、ネット企業大手を中心に売りが膨らんだ。南アフリカで発見された新型コロナウイルス変異株「オミクロン株」の感染拡大が世界景気を下押しするとの懸念も根強く、リスク回避目的の売りも広がったもよう。一方、きょうの寄り付き前に中国国家統計局が発表した11月の製造業購買担当者景気指数(PMI)が50.1と市場予想を上振れたことは好感されたものの、相場への影響は限られた。
個別では、インターネット企業大手の美団(
03690)やアリババ集団(
09988)、テンセント(
00700)が大幅安となり相場の下げを主導。不動産株の華潤置地(
01109)が4%超安だったほか、飲料株のバドワイザーAPAC(
01876)や証券株の香港証券取引所(
00388)なども下げがきつい。半面、太陽光発電用ガラスメーカーの信義光能(
00968)が3%超高。スポーツ用品大手の李寧(
02331)や自社株買いの意向を表明した碧桂園服務(
06098)、自動車メーカーのBYD(
01211)などもしっかり。