26日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に反落。終値は前日比2.67%安の24080.52ポイントだった。中国企業指数は2.65%安の8576.07ポイント。メインボードの売買代金は概算で1297億9000万HKドル。
ハンセン指数は終日マイナス圏で軟調に推移した。前日のNY市場が感謝祭で休場だったこともあり、積極的な買いにつながる目新しい材料が見当たらない中、多くの銘柄に売りが広がった。米中関係の悪化が警戒されたほか、中国のIT企業を巡る監督管理強化の動きも嫌気された。また、南アフリカで新型コロナウイルスの新たな変異株が確認されたことも投資家心理を冷やした。指数は結局、10月6日以来、約1カ月半ぶり安値できょうの取引を終えた。
ハンセン指数構成銘柄では、サンズ・チャイナ(
01928)が7.20%安、銀河娯楽(
00027)が6.77%安とカジノ株が大幅に下落。きょう大引け後に四半期決算の発表を予定している美団(
03690)が4%近く下げたほか、アリババ集団(
09988)やテンセント(
00700)も売られた。上昇は石薬集団(
01093)の1銘柄のみだった。
この他では、中国恒大集団(
03333)が10%超下げたほか、レイザー(
01337)が18.36%安と終盤に急落した。半面、支配株主から前倒しで売掛金を全額回収できる見通しを明らかにしたシンガマス・コンテナ(
00716)が20.65%高と急騰した。