23日の香港株式市場で、ハンセン指数は5営業日続落。終値は前日比1.20%安の24651.58ポイントだった。中国企業指数は1.14%安の8827.67ポイント。メインボードの売買代金は概算で1298億6000万HKドルだった。
ハンセン指数は終日、マイナス圏の狭いレンジでもみ合い。終値は10月6日以来1カ月半ぶりの安値となった。米長期金利が上昇したことを受け、高PERのハイテク株が売られて相場の重荷だった。米10年債利回りが先週末の1.548%から週明けに1.632%に上昇。米ドルの総合的な強さを示すドル指数が昨年7月以来の高水準となり、香港を含む新興国市場から資金が流出するとの観測が浮上して投資家心理を冷やしたもよう。セクター別では医療・ヘルスケアと情報技術、素材が大きく下げた半面、不動産・建設が堅調だった。
ハンセン指数構成銘柄では、大型ネット株のアリババ集団(
09988)、美団(
03690)、テンセント(
00700)がそろって大きく売られた。医薬品関連の薬明生物技術(
02269)と阿里健康(
00241)は大幅に続落。スポーツ用品の安踏体育用品(
02020)と李寧(
02331)、電動工具の創科実業(
00669)も安い。一方、前日急落した海底撈国際(
06862)が買い戻された。衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)、香港不動産大手の長江実業集団(
01113)も大幅高となった。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は1.36%安の6323.48ポイントと5営業日続落。企業向けクラウドサービスの金蝶国際ソフト(
00268)、不動産業向けソフト開発の明源雲集団(
00909)の下げがきつい。半面、スマートフォン受託製造のBYDエレクトロニック(
00285)、自動車情報サイトの汽車之家(
02518)は続伸した。