17日の香港株式市場で、ハンセン指数は7営業日ぶりに反落。終値は前日比0.25%安の25650.08ポイントだった。中国企業指数は0.35%安の9193.21ポイント。メインボードの売買代金は概算で1097億8000万HKドル。
ハンセン指数は寄り付いた後、終始マイナス圏でもみ合った。10月の中国主要経済指標の発表や、米中首脳のオンライン会談といった重要イベントを通過した後とあって、一服感が漂った。前日まで6営業日続伸し、10月26日以来、約3週間ぶり高値で終えただけに、利益確定売りが出た。また、前日に発表された10月の米小売売上高などの経済指標が市場予想を上回ったことを受けて米ドル高が進み、新興国市場からの資金流出が警戒されたほか、予想よりも早期の米利上げ観測が高まったことも重荷となった。
ハンセン指数構成銘柄では、スマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)と不動産管理会社の碧桂園服務(
06098)が4%超の下落。火鍋チェーン運営の海底撈国際(
06862)、ガラスメーカーの信義ガラス(
00868)、香港不動産関連の九龍倉置業地産(
01997)、恒隆地産(
00101)も安い。半面、電動工具大手の創科実業(
00669)が大幅逆行高を演じたほか、石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)、医薬株の中国生物製薬(
01177)、薬明生物技術(
02269)や、IT大手のテンセント(
00700)が堅調だった。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は0.60%安の6672.28ポイントと7営業日ぶりに反落。オンライン旅行会社のトリップ・ドットコム(
09961)、前日大引け後に7−9月期決算を発表したオンラインゲーム大手のネットイース(
09999)が売られた半面、半導体製造装置のASMパシフィック(
00522)、半導体ファウンドリーの華虹半導体(
01347)とSMIC(
00981)、医薬品ネット通販大手の京東健康(
06618)が上昇した。