17日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日ぶりに反発。終値は前日比0.44%高の3537.37ポイントだった。深セン成分指数は0.67%高の14711.18ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆371億7600万元だった。
上海総合指数は序盤にマイナス圏へ沈んだものの、切り返してプラス圏に上昇。後場にかけて上げ幅を拡大し、きょうの高値圏で取引を終えた。10月の中国主要経済指標の発表や、中国の習近平国家主席とバイデン米大統領のオンライン会談といった重要イベントを通過した後とあって、目新しい材料に欠ける中で利益確定売りが先行したが、米中関係の改善期待や新型コロナウイルスの感染者数が減少傾向にあることなどが投資家心理を支えたもよう。
セクター別では、新エネ金属やガス、造船が全面高。配電設備や機械なども買われた。半面、酒造や民間航空、銀行などがさえない。
A株市場では、アニメーション制作会社の奥飛娯楽(
002292)が6%超高。ITサービス事業者の紫光(
000938)やリチウム電池材料メーカーの寧波杉杉(
600884)、送電技術の国電南瑞科技(
600406)、太陽電池メーカーの協キン集成科技(
002506)なども大きく買われた。一方、民営バルブメーカーの浙江三花智能控制(
002050)が5%超安。自動車部品メーカーの華域汽車系統(
600741)やディスプレー広告の分衆伝媒信息技術(
002027)なども売られた。
上海B株指数は1.76%高の278.13ポイント、深センB株指数は0.17%高の1162.24ポイント。