16日の香港市場は上値が重いか。ハンセン指数は前日まで5営業日続伸し、10月28日以来2週間半ぶりの高値水準で引けているだけに、利益確定売りが広がりそうだ。また、米10年債利回りが1.6%台に上昇したことを受けて、前日のNY株式相場でハイテク・グロース株の上値が抑えられた流れを引き継ぐ可能性が高い。
一方、中国の習近平国家主席とバイデン米大統領のオンライン会談をきょうに控え、米中関係改善への期待が市場で強まりそうだ。前日に中国の国家統計局が発表した10月の鉱工業生産と小売売上高はともに市場予想から上振れしたことも、投資家心理を引き続き支える材料となるだろう。
15日のNY株式相場はほぼ横ばい。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は高安まちまち。国際金融銘柄のHSBC(
00005)やAIAグループ(
01299)、製薬会社の中国生物製薬(
01177)が香港終値を上回った半面、中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)や公益株のホンコン・チャイナガス(
00003)などが下回って終えた。