週明け15日の香港株式市場で、ハンセン指数は5営業日続伸。終値は前営業日比0.25%高の25390.91ポイントだった。中国企業指数は0.32%安の9085.60ポイント。メインボードの売買代金は概算で1185億9000万HKドル。
ハンセン指数は高くスタート。前週末終値を挟んで一進一退の方向感に乏しい展開となったが、結局は終値ベースで10月28日以来2週間半ぶりの高値を付けた。12日のNY株式相場が上昇したほか、中国国家統計局がきょう午前に発表した10月の鉱工業生産と小売売上高はともに市場予想から上振れし、投資家心理を支えたもよう。もっとも、週内に米中首脳のオンライン会談や、大型ネット株のアリババ集団(
09988)やJDドットコム(
09618)、百度(
09888)の四半期決算発表などのイベントを控え、様子見ムードは強かった。米ドル高に伴い香港を含む新興国市場から資金が流出するとの観測が浮上し、上値を重くした面もあった。セクター別では医療・ヘルスケアと必需消費財、情報技術が上げ、不動産・建設、素材、コングロマリットが下げた。
ハンセン指数構成銘柄ではハイテク株の瑞声科技(
02018)と舜宇光学科技(
02382)、テンセント(
00700)の上昇が目立つ。アジア保険会社のAIAグループ(
01299)、バイオ医薬の薬明生物技術(
02269)も買われ、相場を押し上げた。電動工具大手の創科実業(
00669)は大幅高。一方、不動産開発大手の碧桂園(
02007)と子会社の碧桂園服務(
06098)が安い。中国政府系投資持ち株会社の中国中信(
00267)、電気自動車のBYD(
01211)、生保大手の中国平安保険(
02318)も売られた。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は0.54%高の6601.15ポイントと5営業日続伸。企業向けクラウドサービスの金蝶国際ソフト(
00268)とオンライン旅行会社の同程芸龍(
00780) が大幅高。半面、不動産事業向けソフト開発の明源雲集団(
00909)の下げがきつい。