週明け15日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3営業日ぶりに反落。終値は前営業日比0.16%安の3533.30ポイントだった。深セン成分指数は0.47%安の14636.39ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆1580億3100万元だった。
上海総合指数は高く寄り付いた後、ほどなくマイナス圏に沈んだ。中国の習近平国家主席とバイデン米大統領のオンライン会談を北京時間16日午前に控えて米中関係改善への期待も広がり、指数は一時、前週末終値付近まで戻す場面も見られたが、前週末に約2週間ぶり高値を付けた後とあって、利益確定の売りが相場の重しとなった。また、新型コロナウイルスの国内感染が再拡大していることなども嫌気された。セクター別では、化学肥料、バッテリー素材、非金属材料などが売られた半面、食品・飲料、環境保護、観光・ホテルなどが買われた。
A株市場では、広州汽車集団(
601238)や重慶長安汽車(
000625)が売られたほか、中国国際航空(
601111)や上海国際機場(
600009)の下落も目立った。半面、コスト上昇圧力の高まりを背景に値上げに踏み切る企業が増えていることが好感され、良品鋪子(
603719)や仏山市海天調味食品(
603288)など食品関連が買われたほか、上海復星医薬(
600196)や完美世界(
002624)、三七互娯網絡科技集団(
002555)も高かった。
上海B株指数は0.48%高の273.00ポイント、深センB株指数は0.09%安の1161.41ポイント。