マカオのカジノ運営大手、澳門博彩控股(
00880)が4日大引け後に発表した2021年7−9月期の純損益は12億4800万HKドルの赤字だった(前年同期は10億3100万HKドルの赤字)。売上高は174.3%増の24億1100万HKドル。設備処分の損益や株式報酬などを除く調整済みEBITDA(利払い・税引き・償却前利益)は4億6000万HKドルの赤字(前年同期は7億8200万HKドルの赤字)だった。
1−9月期では売上高が45.3%増の76億3300万HKドル、純損益が27億1400万HKドルの赤字(前年同期は24億4400万HKドルの赤字)。調整済みEBITDAは9億7000万HKドルの赤字(前年同期は17億6600万HKドルの赤字)だった。
澳門博彩控股は、2021年純損益の赤字には同年7月30日にコタイで開業した統合型ノリゾート(IR)「グランド・リスボア・パレス」の開業前コストと減価償却、さらに利払いの負担が反映されていると説明した。9月30日時点で、「グランド・リスボア・パレス」の投資総額は378億HKドルで、うち21年1−9月に発生した開業前支出は8億6000万HKドルだった。
澳門博彩控股の4日終値は前日比1.07%安の5.56HKドル。