28日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅ながら3日続落。前場終値は前日比0.09%安の25604.81ポイントだった。中国企業指数は0.36%安の9061.13ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で742億6000万HKドル。
ハンセン指数は序盤に高くなる場面が目立ったものの、次第に売りに押されて方向感に乏しい展開となった。27日のNY市場で、前日まで3日連続で史上最高値を更新していたダウ平均が反落した上、きょうの中国本土相場が下落して地合いが悪化した。米利回り曲線の平たん化を受けて金融株が売られ、相場の重荷となっている。もっとも、前日に安かった大型ネット株に買いが入り、前引けにかけて下げ幅を縮小した。
個別では、大型金融株のHSBC(
00005)、中国人寿保険(
02628)が売られて相場の下落を主導。朝方に「先旧後新」方式の増資計画を発表した李寧(
02331)は7%超安と急落した。米原油先物相場の下落を受け、中国石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)、シノペック(
00386)、CNOOC(
00883)が軒並み下げた。一方、前日安かったインターネット・プラットフォーム企業のテンセント(
00700)、美団(
03690)、アリババ集団(
09988)がそろって上昇。2021年7−9月期の純利益が市場予想を上回ったバドワイザーAPAC(
01876)も高い。