巨額債務を抱える中国恒大集団(
03333)が海外の債権者との交渉の準備を始めたもようだ。消息筋によると、同社のアドバイザーを務めるフーリハン・ローキーと鍾港資本が、オフショア債券保有者のアドバイザーであるモーリス・カークランド&エリスと守秘義務契約を結び、交渉に備えている。債券保有者は以前から接触を図ってきたものの拒絶され、現在は債権者アドバイザーが中国恒大集団に対し、各プロジェクトの進行状況や流動性、資産価値などについて情報交換を求めているという。『信報』が28日、外電を引用する形で伝えた。
中国恒大集団は恒大物業集団(
06666)の出資持ち分50%を合生創展集団(
00754)に譲渡することで10月1日に合意していた。しかし20日に合意取り消しを発表し、資金繰りは一段と悪化したとみられる。報道によれば、中国恒大集団は30日間の猶予期限が切れる前の23日に8353万米ドルの利払いを実施した。しかし今週末には別の米ドル建て債の利払い猶予期限が終わる予定で、債務不履行(デフォルト)リスクは依然としてくすぶっている。
中国恒大集団の株価は日本時間午後0時28分現在、前日比2.76%安の2.47HKドルで推移している。