上海復星医薬(
02196)と同社筆頭株主の復星国際(
00656)は27日朝方、子会社の上海復星医薬産業発展を通じ、細菌ワクチン開発会社の成都安特金生物技術を子会社化すると発表した。上海復星医薬産業発展が株式取得と増資により、成都安特金生物技術の発行済み株式の73.01%を握ることで26日に合意した。
成都安特金生物技術はタンパク多糖体多価結合の特許技術を持ち、肺炎球菌ワクチンの臨床試験や髄膜炎菌ワクチンの開発を手掛けている。
合意の下、上海復星医薬産業発展が成都安特金生物技術の株式32.52%を現在の株主から11億800万元で買い取る。上海復星医薬産業発展はさらに、成都安特金生物技術の登録資本金の増資4800万元を引き受けて増資後発行済み株式の60%を取得し、代価としてワクチン会社の大連雅立峰生物製薬の全権益(評価額28億9800万元)を注入する。一連の手続きが完了すれば、成都安特金生物技術は上海復星医薬と復星国際の子会社となり、上海復星医薬産業発展が成都安特金生物技術を通じて大連雅立峰生物製薬の権益を間接的に100%保有し続ける。
上海復星医薬産業発展は26日、同社に対して成都安特金生物技術株18.80%の追加買い取りを求める権利(プットオプション)を成都安特金生物技術の株主6者に与えた。権利を行使できる期間は増資完了から2026年12月末まで。