27日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。前場終値は前日比1.52%安の25642.01ポイントだった。中国企業指数は1.77%安の9095.77ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で679億6000万HKドル。
ハンセン指数は心理的節目の26000ポイントを割り込んで寄り付き、下げ幅を拡大した。米連邦通信委員会(FCC)は26日、チャイナ・テレコム(
00728/
601728)の米国事業免許を安全保障上の理由で取り消すと発表した。このところ米中緊張が緩和に向かう兆しもみられていただけに、関係の改善に対する期待が後退。前日のNY市場で中国のネット・IT株が軒並み安となった流れを引き継ぎ香港市場でも大型ネット株の売りが強まり、地合いの悪化につながった。
個別では、阿里健康(
00241)、美団(
03690)、テンセント(
00700)、アリババ集団(
09988)の下げが目立ったほか、火鍋チェーン大手の海底撈国際(
06862)は大幅に続落。スポーツ用品の安踏体育用品(
02020)も安い。半面、不動産デベロッパーの華潤置地(
01109)、龍湖集団(
00960)、前日大引け後に2021年1−9月期決算を発表した万洲国際(
00288)が逆行高。自社株買いを開始したHSBC(
00005)がしっかり。