クレディ・スイスは最新リポートで、中興通訊(
00763)の目標株価をこれまでの31.6HKドルから34.4HKドルに引き上げた。2021−23年の予想EPSをそれぞれ14%、9%、3%上方修正。新たな目標株価は22年予想PER15.4倍に相当する水準。投資判断は「アウトパフォーム」に据え置いた。『AAストックス』が26日伝えた。
中興通訊の21年7−9月期売上高は14%増の308億元となり、クレディ・スイスの予想を上回ったと指摘。純利益は108%増の18億元と会社側が業績見通しで示したレンジの中間値より高い水準に達し、クレディ・スイス予想を32%上回ったと評価。自社設計の半導体チップの使用、競争の緩和、平均販売価格の上昇、コスト構成の改善を受けて粗利益率が8.1ポイント高の38%に上昇したことが寄与したと分析している。
中国本土の通信キャリア大手3社による21年上期の設備投資が年間予算の37%にとどまったことから、21年下期も中興通訊の業績は高い伸びを維持できると予想。プロジェクトの引き渡しと売り上げ計上に伴い、10−12月期の通信キャリア向けサービス収入は25%増加し、粗利益率も高い水準になると見込んでいる。