26日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日ぶりに反落。前場終値は前日比0.39%安の26028.94ポイントだった。中国企業指数は0.76%安の9251.00ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で615億4000万HKドル。
ハンセン指数は高く始まったものの、買い一巡後はマイナス圏に沈み、じりじりと下げ幅を広げた。25日のNY市場でダウ平均が連日で最高値を更新したことで朝方は買いが先行したが、9月8日に付けた直近高値が意識されて伸び悩んだ。中国が不動産税を一部地域に試験導入すると決め、不動産株には引き続き売りが出ている。大型ネット株の下落も相場の重荷だった。もっとも、心理的節目の26000ポイントが下値抵抗として意識され、小幅ながら同水準を守って前場の取引を終えた。
個別では、中国ネット通販大手のアリババ集団(
09988)が続落して相場の下げを主導。不動産株の華潤置地(
01109)、龍湖集団(
00960)、中国海外発展(
00688)、碧桂園(
02007)がそろって大きく売られた。前日大引け後に2021年9月中間決算で赤字に転落する見通しを発表した阿里健康(
00241)は9%超安。一方、ビール大手のバドワイザーAPAC(
01876)やカジノ運営のサンズ・チャイナ(
01928)、銀河娯楽(
00027)が大幅に反発した。自動車株のBYD(
01211)と医薬品株の薬明生物技術(
02269)は続伸した。