週明け25日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に続伸。前場終値は前営業日比0.09%高の26150.24ポイントだった。中国企業指数は0.23%安の9335.02ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で635億4000万HKドル。
ハンセン指数は安く始まったものの、心理的節目の26000ポイントを割り込む水準では買いが入り、序盤に切り返した。22日のNY市場でダウ平均が反発して2カ月ぶりに終値の最高値を更新した上、中国本土相場の上昇が投資家心理を支えたもよう。もっとも、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の22日の発言を受けてテーパリング(量的緩和の縮小)の開始が意識され、上値を買い上がる勢いは乏しい。前週末に高かった不動産株の下落も相場も重荷となっている。
個別では、医薬品株の薬明生物技術(
02269)が大きく買われ、相場の上昇を主導。豚肉大手の万洲国際(
00288)、自動車メーカーのBYD(
01211)と吉利汽車(
00175)も高い。前週末に大幅安だったペトロチャイナ(
00857)は買い戻された。一方、不動産株の華潤置地(
01109)や龍湖集団(
00960)、碧桂園(
02007)、中国海外発展(
00688)がそろって下落。中国の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会が23日、国務院(内閣に相当)に不動産税を一部の地域で試験的に導入する権限を与えることを決め、材料視された。火鍋チェーン大手の海底撈国際(
06862)とビール大手のバドワイザーAPAC(
01876)が大幅に続落した。