週明け18日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前営業日比0.12%安の3568.14ポイントだった。深セン成分指数は0.46%安の14350.02ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆22億4800万元だった。
上海総合指数は終日マイナス圏で軟調に推移した。注目された2021年7−9月期の実質国内総生産(GDP、速報値)成長率は前年同期比4.9%と市場予想を下回り、景気減速懸念から序盤は安く推移した。ただ、中国政府による景気対策への期待も広がり、大引けにかけて下げ幅を縮小した。一方、1−9月期決算や業績見通しを受け、個別物色の動きも強まった。セクター別では、飲料、観光、医療器械などが売られた半面、石炭、海運、石油が全面高となった。
A株市場では、一部ファンドが7−9月期に持ち株比率を減らしたと伝わった貴州茅台酒(
600519)が6%超下落。中国旅遊集団中免(
601888)や春秋航空(
601021)、上海国際機場(
600009)も安かった。半面、1−9月期決算で黒字転換する見通しを明らかにした東阿阿膠(
000423)が4%超上昇。江蘇吉キン風能科技(
601218)や寧夏銀星能源(
000862)など風力発電関連銘柄も大幅高。17日に北京で行われたイベントで、第14次5カ年計画(2021−25年)期間中に100の県、5000の村に1万基の風力発電を設置するとの計画が公表されたことなどが好感された。
上海B株指数は0.47%高の279.27ポイント、深センB株指数は0.21%高の1168.23ポイント。