12日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。終値は前日比1.25%安の3546.94ポイントだった。深セン成分指数は1.62%安の14135.38ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9965億9000万元だった。
上海総合指数は安く寄り付いた後、じりじりと下げ幅を拡大した。不動産企業の債務問題や電力の供給不足などへの懸念が根強く、次第に売りが強まった。来週初めにかけて金融統計や貿易統計、7−9月期国内総生産(GDP)など主要経済指標が相次ぐ発表される予定で、景気の減速が警戒されるなか、イベントを前にリスク回避の動きが優勢。指数は下落率を2%超に拡大する場面もあったが、同水準で下げ渋ると、終盤にやや戻した。
セクター別では、非鉄金属、石油、鉄鋼、航空機製造・宇宙関連の下げが目立った。半面、医療、酒造の一角が買われた。
A株市場では、テクノロジー株の歌爾(
002241)、養豚大手の新希望六和(
000876)、ゲーム関連の完美世界(
002624)、三七互娯網絡科技集団(
002555)が大幅安。インフラ建設の中国交通建設(
601800)、非鉄金属の中国アルミ(
601600)、鉄鋼大手の宝山鋼鉄(
600019)も売られた。半面、調味料老舗の仏山市海天調味食品(
603288)、自動車メーカーの広州汽車集団(
601238)、重慶長安汽車(
000625)、空港運営の上海国際機場(
600009)が逆行高を演じた。
上海B株指数は0.36%安の279.02ポイント、深センB株指数は0.88%安の1180.94ポイントだった。