12日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は4日ぶりに反落。前場終値は前日比1.02%安の25066.05ポイントだった。中国企業指数は1.20%安の8891.36ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で743億2000万HKドル。
ハンセン指数は始値で心理的節目の25000ポイントを割ると、終始マイナス圏で軟調に推移した。前日の米株安ときょうの中国本土の株安が相場の重荷だったが、節目を下回る水準では買い戻され、結局節目を守って前場の取引を終えた。指数は前日まで3営業日続伸し、1カ月ぶり高値を付けていることから、利益確定の売りが先行した。中国政府の統制強化や中国での電力供給不安も投資家心理を悪化させたもよう。また、中国本土では今週に金融統計や貿易統計、物価統計の発表を控えていることから、様子見ムードも広がった。
個別では、9月の携帯端末用レンズセット出荷量が2割減だった舜宇光学科技(
02382)が5%超安。前日に相場の上昇を主導した中国ハイテク株のアリババ集団(
09988)やテンセント(
00700)、美団(
03690)もそろって下げた。医薬品通販事業者の阿里健康(
00241)や総合金融サービスグループの中国平安保険(
02318)などもさえない。半面、スポーツ用品大手の李寧(
02331)が高い。カジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)やニット衣料中国最大手の申洲国際集団(
02313)もしっかり。