6日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前日比0.57%安の23966.49ポイントだった。中国企業指数は1.21%安の8412.72ポイント。メインボードの売買代金は概算で1039億6000万HKドルだった。
ハンセン指数は米株高の流れを引き継ぎ高く寄り付いたものの、ほどなくしてマイナス圏に沈み、心理的節目の24000ポイントを割り込んだ。原油相場の急騰を背景にインフレ懸念が強まるなか、ニュージーランド準備銀行が6日に政策金利を7年ぶりに引き上げると発表したことを受け、世界的な金融引き締めに対する警戒感が高まった。ただ、林鄭月娥(キャリー・ラム)香港特別行政区行政長官の施政方針演説を受けて下げ幅を縮小。後場はわずかながらプラス圏に浮上する場面もあったが、結局24000ポイントを下回って引けた。
ハンセン指数構成銘柄では、スポーツ用品大手の李寧(
02331)、安踏体育用品(
02020)、ニット衣料大手の申洲国際集団(
02313)、火鍋チェーンの海底撈国際(
06862)の下げがきつい。不動産管理会社の碧桂園服務(
06098)が大幅に続落した。半面、石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)、シノペック(
00386)、CNOOC(
00883)が大幅に続伸したほか、米長期金利の上昇や証券会社による投資判断の引き上げを手掛かりに欧州金融のHSBC(
00005)が買われた。林鄭行政長官が施政方針演説で「北部都会区」構想などを発表したことを好感し、新世界発展(
00017)、新鴻基地産(
00016)など香港不動産株の一角が堅調。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は1.50%安の5866.15ポイントと5営業日続落した。ネット通販最大手の京東健康(
06618)、半導体関連の華虹半導体(
01347)、ASMパシフィック(
00522)、PC世界大手のレノボグループ(
00992)が下げた半面、オンライン読書サービスの閲文集団(
00772)、オンライン旅行大手のトリップ・ドットコム(
09961)が上昇した。