6日の香港市場は米株高の流れを引き継ぎ続伸スタートか。前日のNY市場でダウ平均は311米ドル高と反発。米9月ISM非製造業PMIが市場予想を上回ったこと、連邦債務上限問題などへの警戒感がやや和らいだことで買い戻しが優勢となり、ハイテク株の上昇が相場をけん引した。香港市場でもハイテク株が前日に大きく下げただけに、買い戻しの動きが先行しそうだ。
一方、中国本土から香港株に投資する「港股通」(サウスバウンド・トレーディング)は国慶節連休に伴い休止していることもあり、売買代金が低調の中、上値追いの動きは限られると予想する。本土系不動産株の債務問題に対する懸念が引き続き重荷となるほか、9月の米雇用統計の発表を8日に控えていることから、様子見気分が相場を重くする可能性がある。きょうは日本時間の午後0時から、香港特別行政区の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官が施政方針演説を行う。
5日の香港株の米国預託証券(ADR)は、大型ネット株のテンセント(
00700)、アリババ集団(
09988)、欧州金融のHSBC(
00005)が香港終値を上回った半面、本土系不動産株の華潤置地(
01109)、アジア生保のAIAグループ(
01299)が下回って引けた。香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前日終値を130ポイント超上回って寄り付くことになる。