5日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅ながら3営業日ぶりに反発。終値は前日比0.28%高の24104.15ポイントだった。中国企業指数は0.07%安の8515.55ポイント。メインボードの売買代金は概算で997億7000万HKドルと、1000億HKドルを割り込んだ。
ハンセン指数は始値が節目の24000ポイントを下回ったものの、次第に下げ幅を縮小。中盤は前日終値付近の狭いレンジで推移し、大引けにかけて上げ幅を広げた。前日終値は昨年10月6日以来ほぼ1年ぶりの低水準だっただけに、買い戻しが入って相場を支えた。もっとも商いはやや低調で、24000ポイントを超える水準では上値の重さが目立った。4日のNY市場で米長期金利の上昇を受けて主力ハイテク株が売られ、投資家心理を冷やしたもよう。セクター別では、エネルギーと素材が大きく上げた半面、情報技術と不動産・建設が下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、前日下げた大型金融株のAIAグループ(
01299)とHSBC(
00005)、中国建設銀行(
00939)が買い戻されて相場の上昇をけん引。スポーツ用品の李寧(
02331)と中国政府系投資会社の中国中信(
00267)も大幅に反発した。中国石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)、シノペック(
00386)、CNOOC(
00883)はそろって急上昇。NY原油先物相場が4日、2014年11月以来約7年ぶりの高値を付けたことで買いが膨らんだ。半面、ハイテク株のアリババ集団(
09988)、テンセント(
00700)、美団(
03690)、瑞声科技(
02018)が続落した。不動産株の碧桂園服務(
06098)と華潤置地(
01109)、カジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)も安い。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は0.31%安の5955.22ポイントと4日続落した。前日逆行高だった明源雲集団(
00909)と汽車之家(
02518)がともに4%超下落。動画配信のビリビリ(
09626)、ネット損保の衆安在線財産保険(
06060)も売られた。一方、世界的パソコン大手のレノボグループ(
00992)の大幅続伸が目立った。