連休明け4日の香港市場は、上値が重い相場か。前週末に米株式相場が上昇した流れを引き継ぐ半面、中国政府による企業統制の強化や、中国恒大集団(
03333)の債務問題への警戒感は根強い。休場前9月30日のハンセン指数は4日ぶりに反落しただけに、きょうは買いが先行するものの、一巡後は上値が伸び悩む展開がありそうだ。中国本土は国慶節の連休中のため、相互取引制度を通じた中国本土からの資金流入は停止している。
1日のNY株式相場はダウ平均が大幅反発。製薬大手メルクが1日、開発中の新型コロナウイルスの飲み薬について、初期や軽症の患者の死亡率を5割引き下げる効果があると発表し、センチメントが改善した。ハイテク株主体のナスダック総合は6営業日ぶりに反発した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は下げが目立つ。中国インターネットサービスのテンセント(
00700)とアリババ集団(
09988)、中国政府系不動産デベロッパーの華潤置地(
01109)、アジア保険会社のAIAグループ(
01299)などが香港終値を下回って引けた。