30日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。前場終値は前日比0.90%高の3568.17ポイントだった。深セン成分指数は1.63%高の14309.01ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9504億3900万元だった。
上海総合指数は高く寄り付いた後、終始プラス圏でもみ合った。前日に約1カ月ぶり安値で終えた後とあって、買い戻しが優勢。国家統計局がきょう発表した9月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.6と20年2月(35.7)以来の低水準となったものの、電力供給不足による工場の操業停止が各地で相次ぐ中、50割れは事前にある程度織り込まれた。一方、非製造業PMIと財新中国製造業PMIがそろって50を回復したことは好感されたもよう。前場は上値の重さが目立つ場面もあったが、後場に入ると上げ幅を拡大した。もっとも、あすから始まる国慶節の大型連休を前に見送り気分も漂い、売買代金は1兆元の大台を割り込んだ。
セクター別では、電力、燃料電池用金属、送配電設備、石炭が高い。半面、保険、銀行、証券が売られた。
A株市場では、送電技術の国電南瑞科技(
600406)、特定用途無線大手の海能達通信(
002583)の上昇が目立ったほか、国慶節を前に免税店関連の中国旅遊集団中免(
601888)、王府井集団(
600859)、航空会社の春秋航空(
601021)、中国国際航空(
601111)が買われた。自動車・電池メーカーのBYD(
002594)、テクノロジー関連の紫光(
000938)、浙江水晶光電科技(
002273)も上昇した。半面、金融株の寧波銀行(
002142)、招商銀行(
600036)、中国太平洋保険(
601601)、新華人寿保険(
601336)、非鉄金属の中国アルミ(
601600)が安い。
上海B株指数は1.17%高の275.46ポイント、深センB株指数は0.69%高の1181.47ポイント。