29日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。前場終値は前日比1.79%安の3537.60ポイントだった。深セン成分指数は1.41%安の14111.65ポイント。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で7027億3000万元だった。
上海総合指数は前日のNY市場が大幅下落した流れを引き継ぎ、前日に回復した心理的節目の3600ポイントを割って寄り付くと、マイナス圏で軟調に推移した。中国人民銀行(中央銀行)の易綱総裁が本土金融誌への寄稿で、引き続き金融緩和に対して否定的な見解を示したことが投資家心理を冷やしたほか、10月1日から始まる国慶節の大型連休を前に手じまい売りの動きも強まった。また、過剰債務問題に揺れる中国恒大集団(
03333)を巡る警戒感も引き続き相場の重しとなった。セクター別では、石油、化学肥料、鉄鋼、造船などを中心にほぼ全セクターで売りが優勢だった。
上海B株指数は1.37%安の271.02ポイント、深センB株指数は1.02%安の1169.40ポイントだった。