週明け27日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。終値は前営業日比0.84%安の3582.83ポイントだった。深セン成分指数は0.09%安の14344.29ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆3656億9900万元だった。
上海総合指数は高く寄り付いた後、前場は前週末終値を挟んでもみ合ったが、後場はマイナス圏で軟調に推移した。相場の先高観は根強いが、債務問題に直面する中国恒大集団(
03333)を巡って警戒感も強く、引き続き相場の重しとなった。また、10月1日から始まる国慶節の大型連休を前に積極的な買いも見送られた。指数は心理的節目の3600ポイントを下回ってきょうの取引を終えた。セクター別では、非鉄金属、化学肥料、造船、鉄鋼、化学繊維、海運がほぼ全面安となるなど、幅広いセクターで売りが優勢だった。半面、酒造、食品・飲料、保険が買われた。
A株市場では、中国交通建設(
601800)や中国中鉄(
601390)、中国鉄建(
601186)など建設関連の下落が目立ったほか、中国アルミ(
601600)も安い。半面、貴州茅台酒(
600519)や瀘州老窖(
000568)、宜賓五糧液(
000858)など白酒関連が大きく買われたほか、値上げを検討していると明らかにした仏山市海天調味食品(
603288)も高い。華為技術(ファーウェイ)の孟晩舟最高財務責任者(CFO)が解放されたことを受け、関連銘柄とされる創意信息技術(300366)なども大きく買われた。
上海B株指数は1.33%安の271.09ポイント、深センB株指数は0.27%安の1175.66ポイント。