24日のNY株式相場はもみ合い。中国当局が暗号資産の取引を禁止したことで関連株が下落したほか、決算や見通しが嫌気されたナイキが下落したものの、エネルギー、金融、資本財などの景気敏感株や旅行関連株が幅広く上昇した。ただ、週初の大幅安の原因となった中国恒大集団のデフォルト懸念は払しょくされておらず、上値も重かった。米連邦公開市場委員会(FOMC)後の2日間で845米ドル上昇したダウ平均は33.18米ドル高(+0.10%)と小幅ながら3日続伸し、S&P500も0.15%高と3日続伸した。一方、ハイテク株主体のナスダック総合は0.70%安まで下落後、取引終盤に0.10%高まで反発し、0.03%安とほぼ変わらずで終了した。
週間ではダウ平均が0.62%高、S&P500が0.51%高、ナスダック総合が0.02%高とそろってプラス圏で終了。ダウ平均は4週ぶりの反発、S&P500とナスダック総合は3週ぶりの反発となった。センチメントは引き続き改善。投資家の不安心理を示すVIX指数は17.75ポイントと前日比0.88ポイント低下。週間では3.06ポイント低下した。
ナイキが6.26%下落し、1銘柄でダウ平均を66米ドル近く押し下げたものの、セールスフォース・ドットコムが2.80%高となったほか、ビザ、アメリカン・エキスプレス、JPモルガン・チェースが1%超上昇しダウ平均を支えた。中国人民銀行が暗号資産関連のすべての事業を違法としたことで、ビットコインは前日の44701.77米ドルから42997.00米ドルに約4%下落。暗号資産取引所のコインベース・グローバルは2.39%下落し、ロビンフッド・マーケッツも2.24%下落した。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 34762.31 34857.06 34648.08 34798.00 33.18 0.10
S&P500 4438.04 4463.12 4430.27 4455.48 6.50 0.15
NASDAQ 14961.62 15067.56 14946.57 15047.70 -4.55 -0.03
CME225先物 30110.00 30165.00 29875.00 30035.00 -115.00 -0.38
FT100 7051.48 7051.48 7051.48 7051.48 -26.87 -0.37
DAX 15562.14 15573.46 15497.17 15531.75 -112.22 -0.71
為替(ドル/円) 110.30 110.79 110.24 110.75 0.45 0.40
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。