デロイト中国の華南地区マネージングパートナーの欧振興氏はこのほど、2021年1−9月の新規株式公開(IPO)調達額について、米ナスダックが5330億HKドルで世界トップだったと明らかにした。2位は米ニューヨーク証券取引所で3798億HKドル、3位は上海証券取引所で3172億HKドル、香港証券取引所(
00388)は2885億HKドルで4位にとどまった。『経済通』が24日伝えた。
香港では1−9月に73社が新規上場し、2885億HKドルを調達したが、前年同期比ではそれぞれ26%減、37%減となる。一方、監督管理面で重大な変化がないと仮定した場合、香港では2021年に110−120社が新規上場し、4000億HKドル近くを調達すると予想した。
中国本土については、上海証券取引所のハイテク企業向け市場「科創板」と深セン証券取引所の新興企業向け市場「創業板」の勢いが目立っており、中国本土での新規上場は大半が両市場によるものになると予想。うち、「科創板」では2021年に160−190社が新規上場し、1700億−1900億元を調達するほか、「創業板」では190−220社が新規上場し、1100億−1300億元を調達すると予想した。上海・深センのメインボードには130−150社が新規上場し、1900億−2100億元を調達するとみている。
香港証券取引所の株価は日本時間午後4時10分現在、前日比1.86%安の475.40HKドルで推移している。