23日のNY株式相場は続伸。中国不動産大手の中国恒大集団のデフォルト懸念がやや後退したことや、前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で現在の緩和的金融政策が今しばらく継続されたことが引き続き相場の支援となった。前日に338米ドル高と5日ぶりに反発したダウ平均は506.50米ドル高(+1.48%)と大幅続伸。S&P500も1.21%高と続伸し、ハイテク株主体のナスダック総合は1.04%高と3日続伸。週初来ではダウ平均が0.52%高、S&P500が0.36%高、ナスダック総合が0.06%高とそろってプラス圏を回復した。
S&P500の11セクターはエネルギー(+3.41%)を筆頭に9セクターが上昇。金融、資本財、素材、IT、一般消費財も1%超上昇した。一方、不動産、公益のディフェンシブ・セクターが0.50%超下落した。ダウ平均採用銘柄では2022年の見通しを引き上げたセールスフォース・ドットコムが7.21%高となり、1銘柄でダウ平均を約123ドル押し上げた。センチメントは引き続き改善。投資家の不安心理を示すVIX指数は18.63ポイントと前日比2.24ポイント低下した。
中国恒大集団は人民元建ての利払いを実施した一方、8300万米ドルのドル建ての利払いの不履行の懸念が残った。しかし、中国政府がデフォルトを避けるよう指示したとブルムバーグが報じたことが安心感につながった。寄り前に発表された前週分の新規失業保険申請件数は35.1万件と市場予想の32.0万件を上回り、前回改定値の33.5万件から悪化したが、影響は限定的だった。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 34296.30 34879.78 34296.30 34764.82 506.50 1.48
S&P500 4406.75 4465.40 4406.75 4448.98 53.34 1.21
NASDAQ 14960.00 15085.44 14932.51 15052.24 155.40 1.04
CME225先物 29780.00 30130.00 29775.00 30100.00 580.00 1.97
FT100 7078.35 7078.35 7078.35 7078.35 -5.02 -0.07
DAX 15630.01 15695.65 15593.72 15643.97 137.23 0.88
為替(ドル/円) 109.79 110.34 109.75 110.30 0.52 0.47
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。