23日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3営業日続伸。終値は前日比0.38%高の3642.22ポイントだった。深セン成分指数は0.77%高の14387.36ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆3214億7700万元だった。
上海総合指数は終日プラス圏で推移した。米連邦公開市場委員会(FOMC)でテーパリング(資産購入の段階的縮小)開始表明がなかったことが好感されたほか、債務問題で揺れる中国恒大集団(
03333)の再編プランが近く公表されると伝わり、過度な警戒感が後退した。ただ、中国当局による統制強化などを嫌気して上値は重く、大引けにかけて上げ幅を縮小した。セクター別では、製紙と軍事がほぼ全面高となったほか、環境保護や造船なども買われた。半面、化学肥料や石油、化学工業などが売られた。
A株市場では、一部製品価格の値上げ報道を受けてチェンミン・ペーパー(
000488)や岳陽林紙(
600963)が大きく買われたほか、習近平国家主席の国連総会での発言を受けて福建龍浄環保(
600388)や国投電力控股(
600886)も大幅高。自社株買い計画を発表した富士康工業互聯網(
601138)も高い。半面、中国アルミ(
601600)や万華化学集団(
600309)が売られた。
上海B株指数は1.08%高の278.72ポイント、深センB株指数は1.31%高の1193.18ポイント。