中秋節連休明け22日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。前場終値は前営業日比0.29%安の3603.41ポイントだった。深セン成分指数は0.81%安の14242.56ポイント。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で7277億9400万元だった。
上海総合指数は軟調に推移した。心理的節目の3600ポイントを割り込んで安く寄り付いた後、節目付近でもみ合ったが、次第に下げ幅を縮小すると節目を回復して前場の取引を終えた。中国当局による統制強化や国内での新型コロナウイルスの感染再拡大への懸念が引き続き相場の重しとなった。中国不動産デベロッパー大手、中国恒大集団(
03333)の債務危機への警戒感も根強いが、同社の主要部門である恒大地産が23日に社債利払いを行うとの報道が伝わり、市場にとって一定の安心材料となったもよう。
セクター別では、銀行と保険が全面安。酒造や観光・ホテル、家具などもさえない。半面、造船が全面高。電力や石炭、化学肥料なども買われた。
上海B株指数は0.62%高の274.81ポイント、深センB株指数は1.82%安の1175.64ポイントだった。