21日の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。終値は前日比0.51%高の24221.54ポイントだった。中国企業指数は0.02%高の8640.37ポイント。メインボードの売買代金は概算で1192億HKドル。
ハンセン指数は安く始まった後、前日終値を挟んで一進一退の展開。大引けにかけて上げ幅を広げ、結局はきょうの高値圏で終えた。中国恒大集団(
03333)の過剰債務問題が不動産業界や金融市場に波及するリスクが警戒された半面、前日終値は2020年10月6日以来ほぼ11カ月半ぶりの低水準だっただけに、安値を拾う買いが相場を支えた。20日のNY株式相場は主要3指数がそろって下げたものの、アジア時間きょうのダウ平均先物は米株価指数先物が堅調に推移し、買い安心感につながった。セクター別では、不動産・建設や金融、公共事業が上げ、情報技術が下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、アジア保険会社のAIAグループ(
01299)が6%近く反発し、相場の上昇を主導した。不動産株の急伸が目立ち、碧桂園(
02007)や碧桂園服務(
06098)、華潤置地(
01109)、長江実業集団(
01113)が軒並み高。カジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)と銀河娯楽(
00027)は、マカオの出入境者が増えたとの報道を手掛かりに続伸した。一方、ハイテク株のアリババ集団(
09988)、美団(
03690)、テンセント(
00700)、瑞声科技(
02018)が軒並み下げた。前日買われた海底撈国際(
06862)は反落した。
中国恒大集団は0.44%安と、7営業日続落した。ただ、同社傘下の中国恒大新能源汽車(
00708)は前日比変わらず。恒大物業集団(
06666)は2.94%高と反発した。