大和証券キャピタル・マーケッツは最新リポートで、中国不動産大手の中国恒大集団(
03333)の債務危機を受けた中国本土系銀行のリスクについて、中国恒大集団の融資と債券へのリスク・エクスポージャーが小さいほか、金融商品にも銀行が深く関わっていないとの見方を示した。また、中国政府は中国恒大集団をはじめ、不動産セクターが抱える問題への解決策を公表すると予想した。『AAストックス』が21日伝えた。
香港市場で投資家が休場となる22日を前に本土系銀行株の売りを急いでいることに触れ、中国恒大集団の問題が本土系銀行に与える影響は限られるとの見方を示した。ただ、一部の銀行は潜在的な貸し倒れリスクに対応するために引当金の計上額を上積みする可能性があるとした。個別では、中国郵政儲蓄銀行(
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601658)の不動産向け融資比率がもっとも低いため、信用コストの圧力は低いと指摘した。