21日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。前場終値は前日比0.32%安の24022.12ポイントだった。中国企業指数は0.93%安の8557.94ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で668億1000万HKドル。
ハンセン指数は安く始まり、始値で割り込んだ節目の24000ポイントを挟んで一進一退の展開となった。中国恒大集団(
03333)の過剰債務問題が不動産業界や金融市場に波及するリスクが警戒された上、前日の米株安が投資家心理を冷やした。ただ、前日終値は2020年10月6日以来ほぼ11カ月半ぶりの低水準だっただけに、安値を拾う買いが相場を下支えした。序盤には小幅ながらプラス圏に浮上する場面があった。
個別では、ハイテク株のアリババ集団(
09988)、美団(
03690)、テンセント(
00700)が軒並み安。不動産企業への投資が大きい中国平安保険(
02318)や、香港銀行株の中銀香港(
02388)、電気自動車メーカーのBYD(
01211)の下げもきつい。前日買われた海底撈国際(
06862)は反落した。半面、前日安かった不動産株の碧桂園(
02007)と華潤置地(
01109)、保険株のAIAグループ(
01299)が上昇した。カジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)と銀河娯楽(
00027)は続伸。マカオの出入境者が増えたとの報道を材料に買われた。