21日の香港市場は続落か。中国恒大集団(
03333)の過剰債務問題が不動産業界や金融市場に波及するリスクを懸念した売りが引き続き相場の重荷となりそうだ。同社が抱える負債は中国の国内総生産(GDP)の2%相当とされ、23日以降に社債の利払い控えてデフォルト(債務不履行)不安が高まっている。また、21−22日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に、結果を見極めたい投資家は買いを手控えると予想する。
前日のハンセン指数は大幅に反落し、一時は心理的節目の24000ポイントを割り込んだが、結局は同水準を守って終えた。『香港経済日報』は、24000ポイントを下抜けた場合、昨年9月の安値(23124ポイント)が下値のめどになるとの見方を伝えた。
20日のNY株式相場は、中国恒大集団の経営不安などを背景にリスク回避の売りが広がり、ダウ平均が大幅に3営業日続落。ハイテク株主体のナスダック総合も6営業日ぶりに反落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は総じて下落。中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)とアリババ集団(
09988)、不動産開発の華潤置地(
01109)、自動車メーカーのBYD(
01211)などが香港終値を大きく下回って引けた。