15日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。終値は前日比0.17%安の3656.22ポイントだった。深セン成分指数は0.61%安の14536.31ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆3546億4000万元だった。
上海総合指数は安く始まった後、中盤に一時プラス圏に浮上する場面もあったが、再びマイナス圏に沈んできょうの取引を終えた。中国当局による企業統制強化の動きや不動産分野の金融リスクが警戒されたほか、ここ最近の上昇を受けて利益確定の売りも広がった。また、午前に発表された小売売上高や鉱工業生産など8月の主要経済指標が市場予想を下回ったことも嫌気された。セクター別では、酒造、医療、建材などが売られた半面、石油、電力、化学肥料などが買われた。
A株市場では、中国旅遊集団中免(
601888)や西安曲江文化旅遊(600706)、北京首旅酒店(
600258)など観光関連銘柄が大幅安。中秋節や国慶節の連休を前に新型コロナウイルスの国内感染が拡大していることが嫌気された。米アップルが14日に開催したイベントで期待されていた次世代AirPodsが新製品に含まれなかったことから、同製品の受託生産を手掛ける歌爾(
002241)も売られた。半面、国家エネルギー局が農村部での風力発電開発を推進する計画を明らかにしたことを受け、新疆金風科技(
002202)や中節能風力発電(
601016)などがストップ高を付けた。
上海B株指数は0.46%高の276.97ポイント、深センB株指数は0.65%安の1217.52ポイント。